「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

【デザイナー】の仕事の範囲

昨日テレビ東京カンブリア宮殿で梅原真が特集されていた。

「田舎の埋もれた宝を“デザイン”の力で輝かせる男!」というテーマ。

梅原真は以前NHKで特集されていたのを見てから気になっているデザイナー。実家でよく見る馬路村ポン酢のデザインをした人だと知って、なるほどな、と思ったのを憶えている。

f:id:mi-a-chip0213:20151030093124j:plain

 

昨日のテレビでこんなやり取りがあった。

 

村上:「梅原さん、栗山の再生ってデザイナーの仕事を逸脱してますよね?」

梅原:「いや、私は真っ当だと思ってるんですがね…笑」

 

高知の栗生産量は1/40まで落ち込んでいて、栗を製品として売り出しているけど生産が追いつかない状況にあった。そこで、梅原は岐阜から樹木医に移住してもらって10年かけて栗生産を再興しようとしている。

6次産業をど真ん中で始めようとしているのである。

 

f:id:mi-a-chip0213:20151030094346p:plain

【デザイナー】の仕事の範囲は、デザイナー自身が捉えているものと、その周りの人達

の捉えるものの差がほんとに大きい。かわいいイラストがかけたり洗練されたパッケージを作れるのは、スキルの問題。これからのデザイナーはWHY-WHAT-HOWのWHYやWHATについてもっともっとコミットしていくのだろう。

 

その後に梅原は「地方は自分で考えろ!」というメッセージをだしていた。引き合いに出されたのは1989年ごろにあったふるさと創生事業。1億円もの金を自治体にばらまいた。梅原はこのお金の使い方に言及し、「あの時、地方は自立する準備をしなかった」と語った。

 

日本は70%が中山間地。ここで何か生産されてお金が回らないと、日本は元気にならない。高知に住みながら、イケてるデザインで地域にお金を回す。これからの働き方として、とても理想的だなと思った。

 

VTRはいつもの通りで、村上龍小池栄子とののらりくらりとしたやり取りはいつもスッキリしないが、梅原さんは一言一言スパっとしていて、すっきりした。