「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

「わかりやすさ」の功罪

2023年は約30件の講演会講師をつとめました。テーマは、地域づくりに関するものが多く、例えば自治会の運営のあり方を市町の連合自治会で話したり、地域づくり協議会のみなさんにそもそも地域づくり協議会がなぜできてきたかを話したり、これからの福祉につ…

「やめる」をはじめた2019年。言語化を頑張る2020年。

2020年になってすでに4日が経ちました。ここ数年は実践を重ねることにしていたので、あまり表立った活動をしていませんでした。狭いエリアにグッと関わることにしていたのです。その点では、相変わらずたくさんの人と出会って、新しいことをはじめたり、戦略…

もう一度「自分のまち」で暮らす

2018年の夏頃から長らく抱えていた違和感がある。「私が地域づくりにアドバイザー(支援者)として関わることの是非」である。気をつけたいのは、あくまで「私が」であって、「地域づくりにアドバイザーが必要かどうか」といった乱暴に一般論化したいもので…

取るに足らないまちづくりの話 #001 「なぜつくるとつかうか」

取るに足らないまちづくりの話 #001 ここ数年、団地再生、まちづくり、DIYなどのキーワードで毎月色んな所にお邪魔してしたり、いろんな方にお会いする。最近は実践を繰り返す日々で、言語化することをサボっていたので、”取るに足らないまちづくりの話”とし…

もっともっと質感の感じられるリアリティを。

ふりかえれば、2016年はメディアの年だったなと思う。地元の様々な媒体、ソトコト、NHKのサキどり↑と、異常なほどテンポよくいろいろなメディアで私のコトを紹介していただいた。それに合わせるようにして、本当にたくさんの場所で「私の考えと実践」をお話…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話⑥ 「こんなこと起こるんや!想定外の使われ方」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。これまでの話はこちらから。 商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」 商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」 商店街の空き店舗を…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話⑤ 「ドタバタのオープンへ」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。前回までは、こんな感じ。 商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」 商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」 商店街の空き店舗をセ…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話④ 「ほんで、家具どうすんの」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。前回までは、こんな感じ。 商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」 商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」 商店街の空き店舗をセ…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話③ 「白い塗料は魔法の塗料。スーパー助っ人現る」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。前回は、こんな感じ。 さて、前回の作業で壁は剥がし、床も剥がし、捨てるものは捨てて、ある程度すっぴんの状態になった空き店舗。捨てても捨てても荷物がなくならない。 1回目の作…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。はなしの始まりはここから。 作戦会議②から1週間後。まずは掃除しましょう。ということで、土曜の10:00に素人集団10人が集まりました。まずは中にあるモノを全部外に出そう!ってこ…

商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」

兵庫県加古川市。人口は約26万人。神戸と姫路のあいだにあって、これといった特徴も名物もないような、日本のどこでも見るようなまち。例に習ったように駅前は大型店舗がどん!と居座っていて、近くの商店街に人通りは少ない。駅から5分も歩けば住宅街になる…

山崎亮さんの講演会に行ってきた

明石アワーズホールであった山崎亮さんの講演会に行ってきた。募集では450名定員になっており、そんなに埋まるんかな?と思っていたが、なんのその。この講演会は明石協働のまちづくり講演会として、明石市内の自治会・小学校区からキーマンが集まっている会…

お役所的ポンチ絵の不思議

ポンチ絵って聞いたことありますか? お役所系で働く人は必ず1度は聞いたことがあるはず。 コトバンクではこんな定義。 1.風刺や寓意を込めた、こっけいな絵。漫画。 2.概略図。構想図。製図の下書きとして作成するものや、イラストや図を使って概要をまとめ…

生まれ育った環境から考える

ソトコト9月号の人がつながる家とまちに特集してもらった。 私の住むコーポラスはりまを「大家族のようなコミュニティ」と表現してあったが、私には大家族で暮らした経験が無い。実家は田舎の1軒屋で、父と母と一人っ子の私というthe核家族の環境で育った。…

「情報の量は移動距離に比例し、情報の質は体験に比例する」

例えば新しいコトを始めるとき・すすめるとき、まずどうするか。自分のやり方を考えてみた。 そのことに対する自分の知っていることや想いを、何となく考える ざくっとネットと本で情報あつめ なんとなく傾向・現状を知る これは注目せなあかんなーのリスト…

馳プランに想う。

1/25付で「次世代の学校・地域」創生プラン~学校と地域の一体改革による地域創生~」という中教審答申(H27年12月21日)へのアクションプランが策定された。 「次世代の学校・地域」創生プラン~学校と地域の一体改革による地域創生~ 馳プランは以下の【3本…

「関係ない」が連れて行く不幸な社会

「例えば、自分の仕事がA〜Eまでですよと言われた時に、F〜Zは無視していいものか。」 ジブンゴト 流行り言葉にも思える「自分事(ジブンゴト)」という言葉について、今更ながらすべての根本にあるのだ、と認識しています。 私の仕事はURA(University Researc…

【デザイナー】の仕事の範囲

昨日テレビ東京のカンブリア宮殿で梅原真が特集されていた。 「田舎の埋もれた宝を“デザイン”の力で輝かせる男!」というテーマ。 梅原真は以前NHKで特集されていたのを見てから気になっているデザイナー。実家でよく見る馬路村ポン酢のデザインをした人だと…

学校教育が変わらなければいけない理由

8月5日。目黒雅叙園にて「アクティブラーニング×7つの習慣」というカツ丼×チャーシュー麺みたいな重めの勉強会があった。そこで小林昭文先生のレクチャーがあり、とても納得した。これまでどんな文章を読んでも眉唾な感じだったが、今回は「うん。なるほどな…

DeNAベイスターズの経営から学ぶことが多い

最近DeNAベイスターズの経営がおもしろい確かに最近横浜スタジアムに行く人が周りに増えている気がする。DeNAの様子がちょっと変わったな、と最初に思ったのは、このYouTubeを見てから。 『ダグアウトの向こう -今を生きるということ。』Short Story01: 33…

「ルール」か「ガイドライン」か。

ルール:規則。規定。きまり。 →やってはいけないことが示されている。 ガイドライン:制作・施策などの指針。指標。 →「こうしたほうがいいよ」という道標になるもの。 私達はルールをつくるのか、ガイドラインをつくるか 3月に明石高専内に協同学習センタ…

高専って? 高専設置基準を読んでみた。

私の働く高専という機関は、15歳から20歳の学生が学ぶ、少し時間軸のずれる学校です(一応、専攻科というのがあって、22歳の学生もいます)。学校教育法では10章(115条〜123条)で定義されています。日本全体で見ると高専に進学するのは同学年で1%という、15…

Evernoteをプレミアムにしたので名刺も一気にデータ化してみた

仕事をはじめてそろそろ2年。たまった名刺は約500枚。evernoteをpremiumにしたので、名刺もデータ化しました。有名な名刺管理appのeightと迷ったけど、evernoteだとメモやファイルも名刺と束ねてに保存できるので、こちらにしました。あと使うappをなるべく…

私のノートの使い方。やっぱりcampus A4無地。

高専3年ぐらいから、スケッチブックというものを持つようになりました。そこから、これまで10年間ほどいろんなノートを使ってきました。最近やっぱりこれかなーというものがわかりだしたので、その変遷を。 試してみたけど、良くなかったやつ。 モレスキ…

価値観を壊す人は「外」からやってくる

北九州で始まり、日本全国に広まっているリノベーションスクール。それに深く関わり、東京R不動産で有名な吉里裕也の一言。「外」ってなってるのが、いろいろ表していていいね。いろいろぶっ壊したいですね。

IoT ワークショップ@Kiito

5/24(日)神戸kiitoでIoT(Internet of Things)のワークショップを開催しました。 Microsoft Youth Spark x MIC IoT Community Challenge | Make It Creative IoTはついこの前、クローズアップ現代でも取り上げられてました。今年中に世界で48億の何かがインタ…

100人の村

今日ようやく高専の組織がよくわかりました。 100人の村です。 村には変なうわさ話もあれば、いやーな人間関係もあったり。村長は村長で、うーんと頭を悩ませたり。でも若者たちは「村長の考え方は古い!」とか勝手に言ってたり。なのに、いろんなことが動き…

「特任」が付く人々

明石高専URAとして3年度目が始まりました。今はといえば、昨年度の報告関係に追われているわけです。実施内容の報告も書けば、予算の報告もまとめてと、なんでも屋な訳です。よく言えば企業内起業をしているようなものです。一人でできるわけもなく、ノウハ…

学生とデザイン勉強会

3/3,5,6と3日間、学生とデザインの勉強会をしました。春休み中に学生に声をかけると1年生から3年生の10人が集まりました。 1日目 【デザインって??】 3日はブレスト。ひとまず◯◯デザインという言葉を片っ端から集めて、世の中で「デザイン」がどんなふうに…

思考停止の「わかりません。ーーーー。」

最近職場で「わかりません。」と言われることが多々ある。私は主語を抜いたり、文脈をすっ飛ばした話し方をしてしまうため、大半の場合、原因は私の側にあるのだろう。最近は出来る限り注意をして話そうと努力している。 最近の経験で思考停止の「わかりませ…