「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

商店街の空き店舗をセルフリノベした話④ 「ほんで、家具どうすんの」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。前回までは、こんな感じ。

商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話③ 「白い塗料は魔法の塗料。スーパー助っ人現る」

 

さて、塗装もなんとか終わって、片付けもなんとか終わって。壁と天井は白くて、床はグレー、奥に神殿、手前にはエンタシスの効いた柱がある、L字型のだだっ広い場所ができました。

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とにかく塗ることに必至だった僕たちは、これである程度目標達成。「で、次何すんの?」「そもそもここって何するんやっけ?」「何がいんの?」って話になりました。流石に机とイスはいるでしょってことで、ネットでいろいろ探すが、しっくり来るものが無い。いっその事、作ろっか。と作り方を調べるも、なかなか面倒。

話すうちに出てきた要件定義はこんな感じ。

① 簡単に設置・片付けができる

②大人数で使える

③なんかいい感じのやつ

ここで、ひらめきました。大工さんが現場でつかってる作業台で良くない?と。思い立ったが吉日、すぐにお世話になってる材木屋さんへ。スケッチも何も持たずに、「サブロクで、こんな感じで作って!あとで取りに来る!」とお願いしました。

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すぐに、こんな机ができました。無塗装、切っただけ机。ホントはサブロクそのまま使うけど、スペースの大きさと使い勝手から、正方形にカットしてもらいました。もちろんめっちゃ揺れます。でも、揺れることは、この場所にとってさほど問題なかったです。

イスはと言えば、IKEAで丸いすを30脚買ってきました。「え、組み立て3人でやんの?」「・・・・・・・・(見つめ合う)」という、だれも言葉を発さないやり取りがあったものの、

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結局、初めてここで会議が開かれるときに、参加する皆さんに「乾杯前にイスのネジとめましょ。楽しいから。」って良いノリで作ってもらいました。みんな、これから自分で座るイスをつくるから、何故か必至。

 

こうして、場所・家具が何となく揃って、ようやくオープンの日が近づいてきます。せっかくならってことで、7/7 pm7:00にオープンしましょう!ってきまりました。この時、まだ名前も何も決まってません。とりあえずオープンの日だけが決まりました。

 

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これが、最近の様子。懐かしきミニ四駆大会です。

 

次回、「ドタバタのオープン劇」へ。乞うご期待。

 

商店街の空き店舗をセルフリノベした話③ 「白い塗料は魔法の塗料。スーパー助っ人現る」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。前回は、こんな感じ。

さて、前回の作業で壁は剥がし、床も剥がし、捨てるものは捨てて、ある程度すっぴんの状態になった空き店舗。捨てても捨てても荷物がなくならない。

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1回目の作業終了時点の様子

スーパー助っ人現る

ここから雰囲気を変える作業にうつりました。何より気になっていたのは奥の壁。壁紙の上紙は取れたけど、裏紙が美しく残った状態。塗装してもぶかぶかするし、、、、と思っていたところ、スーパー助っ人が現れたのです。

アーベントイラーの山本さん。こだわりのドイツビールを出す店だと思っていたら、実は昼間はクロス屋さんでした! ってことで、無理に無理を重ねてお願いして、きれいに貼ってもらいました。さすがプロ。バッチリ仕上がっていました。探してみると案外近くにプロがいるもんです。

他にも、ダクトレールや床コンセントがどこがどう配線してあるかわからず、困っていたところ、斜め向かいの079BUILDの方が昼間は電気屋さんをやっている奇跡。すぐに来てもらって、電気関係のチェックをしてもらいました。そんな風に、素人にはできないところをプロに手伝ってもらいながら、徐々に進みました。

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加古川のイケてるスポット 079BUILD(DedibleとMy room coffee)

白い塗料は魔法の塗料

さて、機は熟したとばかりに天井・壁の塗装に移りました。これももちろん参加型イベントで。薄ピンクの壁をガンガン白く塗っていきます。壁を塗る作業ってやったことありそうで無い作業なんで、みんなワイワイガヤガヤ作業を進めました。白い塗料は魔法の塗料。白く塗っとけばなんとかなるでしょってなノリです。塗料は歩いていけるホームセンターで在庫が揃いやすい品番を選びました。

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師匠の一筆入魂

問題発生 天井が塗れません(汗)

壁は難なく塗り進むものの、問題発生。天井が塗っても塗っても塗れない。リシンの吹付けのような天井は、経年劣化で少し触ればボロボロと落ちる状態。事前に色々と相談して、シーラー厚塗りすればなんとかなるかと、こっそり塗ったのですが、見るも無残な姿に。結局、天井はスクレーパーで剥がすことに。下地は木材でした。これが異常な重労働。みんな二の腕の限界を超えながら剥がし続けました。急遽の自体も近くの100均でスクレーパーを買って対応。

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空ピース。天井は無残な姿に。

結局この日は予定の6割ほどしか進まず解散。1週間後に再び集まってもらって天井を徹底して塗ることに。

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2回目の塗装はみんなが仕事を終えた18:00頃から。とにかく天井を塗り続けること2時間。人海戦術とはこのことで、なんとか耐える状態に。これで作業はだいたい終わり。奥の壁が山本さんに貼ってもらった壁。あとは家具入れてから考えましょっか。ってな具合で話が進んでいきます。

最初の超昭和オフィス状態から、少しづつ今っぽい感じに変わって行きます。これは最近の写真。机を囲んでなんだか色々はなしてます。

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次回「ほんで、家具どうすんの?」に続く。