「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって、【まちづくり】から【まちつかい】へ。

お役所的ポンチ絵の不思議

ポンチ絵って聞いたことありますか? お役所系で働く人は必ず1度は聞いたことがあるはず。
 
コトバンクではこんな定義。
1.風刺や寓意を込めた、こっけいな絵。漫画。
2.概略図。構想図。製図の下書きとして作成するものや、イラストや図を使って概要をまとめた企画書などのこと。

 

なぜ、そんなにわかりにくく描くのか‥

今回は2.概略図。にあたる、お役所的ポンチ絵について。高専で働いて3年、お役所的ポンチ絵を何枚も書きました。例えば、大型補助金に申請するとき、学内の合意形成をするとき。初めて「ポンチ絵かいてね」って言われた時は、簡単な手描きスケッチで良いのかと思うぐらい、なにも知りませんでした。
それくらい【お役所的ポンチ絵のノリ】がわからないので、最初はどんなのが好まれるか結構調べました。
「ポンチ絵 文科省」なんて画像検索すると大量に出てきます。

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どれもこれも、なんだかダサい…そしてわかりにくい。
文字はゴシックで、強調したいところは太字+下線+赤字!
説明文はフォントを小さくしてとにかく詰め込む!
右肩上がりの矢印とか、三角形で積み上がっていくイメージとか、3つの柱が融合してるとかで、価値を表現!
謎のグラデーション!
 
ただ、このポンチ絵の印象で補助金獲得できるかどうかが問われるわけです。みんな必至に描きます。かくいう私も、大型補助金の時はこのノリに合わせた形式で描きました。いま見てもわかりにくくてイヤだなーと思ってしまう絵です。
ただ、このポンチ絵がうまくならないと大型補助金も獲得できない…競争的資金が大学経営に大きな影響を与える時代に、死活問題なのです。ポンチを書ける事が一種のスキルとして認められているようにも思えます。結果、こんな勉強会まで。

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http://tomita.me/ponchi-design-day1/

 

結局道具の問題でしょ。

なんで、みんな似たような絵になるのか。気づいたのは道具の問題。多くの場合は、パワーポイントでつくっているようです。図形挿入したり、フリーの絵を持ってきたり。それはそれは大変な作業量です。
私の場合は、全てイラストレーターで作っていました。運良く、文科省の大型補助金を獲得しましたのですが、それ以降の提出書類で「ポンチ絵はパワーポイントで作ってください」という文言が加えられたのです笑 負けじと、素材を全てイラレで作ってパワポで配置したデータを送りました笑 最近イラストレーターを使える人もぼちぼち増えてるし、そろそろお役所でもデザイン部隊が働き出すといいのになーと思います。あと、ポンチ絵を作る作業って、建築学科卒業の人は得意だと思います。ダイアグラムを作ったり、プレゼンテーションをつくる作業ととても似てます。
 
上手に書き過ぎないこと。がお役所的ポンチ絵のキモかもしれません。