「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

地域は誰のものか

最近、仕事の延長戦で「東播磨ビジョン委員」になった。これからの地域は市民の意見をもとに動くべきだ。という意向から、兵庫県の各地に「ビジョン委員」という市民組織がある。任期は2年。兵庫県知事から委嘱状までもらった。委員内で活動グループをつくり、市民を巻き込んだ活動をするものである。

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会議に行くたびに驚いているのは、その平均年齢の高さ。総勢73名のうち20代と思わしき人は3人ほど。

 

6月7日(土)に各委員がアイデアを持ち寄った発表会があった。

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私は「おっちゃんおばちゃんが、若い人が何を言ってるか知ること」という話をした。ほかの委員からは子供の防災教育や、歴史教育、豊かな水辺の話などがあった。確かに子供の防災、歴史教育は大切であるが、今一番動けるはずの20代、30代の人との活動についての話は全くなかった。

 

こういった市民活動に行くと必ず「若い人にはがんばってもらわんとね!!」と言われる。正直、何をがんばったら良いか全くわからない。子供の教育は、当たり障りのなく、良いイメージを持てる。ただ、ほんとにこれからの地域に必要なのは、高校を卒業後の若者との恊働だと思う。そこで、「おっちゃんたち、若い人が今どこで遊んで、どんな生活してるか知ってますか?」と聞いてみた。おっちゃんたちは確かに知らんという。というか、そもそも興味がなさそうである。

 

これからの地域をほんとに考えるなら、若い人の意見に耳を傾けないといけない。いくつかの市民活動はただの「大人の遊び場、暇つぶし」になっている。本当にやるなら、視点を変える必要がある。若い人の中にも想いをもって活動している人はたくさんいる。行政が主導するこういった市民活動と、その人たちがうまく結びつかないことは根本的に大きな問題である。

 

よく、「地域は誰のものか」と考えることがある。いまのビジョン委員会の視点では、おっちゃんおばちゃんの遊び場になっている。せっかくの機会、おっちゃんたちにがんばれと言われているので、少しがんばってみようかと思う。