「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

商店街の空き店舗をセルフリノベした話⑥ 「こんなこと起こるんや!想定外の使われ方」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。これまでの話はこちらから。

商店街の空き店舗をセルフリノベした話① 「作戦会議を開いてみた」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話③ 「白い塗料は魔法の塗料。スーパー助っ人現る」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話④ 「ほんで、家具どうすんの」

商店街の空き店舗をセルフリノベした話⑤ 「ドタバタのオープンへ」 

 

無事にオープニングを迎えた00.workshopspace & office。オープンから約3ヶ月。どんな事が起こったか、どんな使い方があったか、ごく一部ですがまとめておきましょう。

■打ち合わせスペース

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オープンして1週間後には打ち合わせをする人たちが現れました。ガラス張りの路面店で打ち合わせをすると、なんかイケてる風を出せるみたいですw 日々たくさんの方が来て打ち合わせしてます。

ミニ四駆大会

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壁紙を貼ってくれたアーベントイラーの山本さんが企画してくれました。机とイスが簡単に片付けられて、がらんどうにできることをよく理解して使っていただきました。想定外の使い方。商店街でミニ四駆大会、いい感じです。

■フラメンコ劇場

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これも完全に想定外。フラメンコ教室をされてる方が、ここで踊りたいと。2,3人かと思えば、15人ぐらいで踊ってました。狭いのにすごいw

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この日は商店街のイベントの日だったので、通りかかる人がめちゃくちゃのぞきます。これぞガラス張り路面店の良いところ。

■地域のワークショップ

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模造紙を広げて、ワークショップをしてみたり。模造紙の大きさとサブロク版の大きさが相性良く、人と人の距離感もバッチリで対話を促していました。

■教室

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笑い文字教室。これも近所の方が開催していたようです。急遽思い立って作った机がこんな風にアレンジして使われていました。もともと作業台なので、作業をするにはもってこい。大きなスペースで自由に筆を動かせます!

■寺家町バル

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ドイツビールとあなご屋さんのコラボ。バルって言ってもここだけです。夕方に突如現れて3時間ぐらいで終わってしまう、嵐のようなイベントでした。会社帰りに匂いに誘われて、色んな人が一杯飲んでました。

■古着回収ボックス

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FREEHELPのみなさんが、古着回収BOXを設置されました。10/1から運用開始ですが、すでに古着がドサッと入っていました。


 こんな風にして、4月にはただの昭和風事務所だったところがが、半年後には地域のちょっとイケてる場になりつつあります。まちの色んな人がいろんなアイデアを持っていて、ちょっと背中を押せば実行してしまう。加古川のまちにはそんな人が多いと思います。失敗は無くて、やったことが成功。そんなノリで物事が進んでいます。

 少しスケールを変えて、商店街・まちを眺めると「空き」がいたるところにあることがよくわかります。人のパワーは揃ってきてるし、あとは「空き」にどうパワーを入れ込んでいくか。空き家・空き店舗活用は、行政をも巻き込んだ壮大な動きのように見られがちですが、そんなことではなく、できる範囲で仲間とすすめる事が良い活用になっていくのでしょう。空間のかっこよさよりも、そこに立ち現れる場の力強さや柔軟性こそ、これからのまちづくりだなと実感しました。

ということで、00.workshopspace & officeができるまでの話は、これで終わり。今後もいろんな使われ方が突如現れると思います。乞うご期待。