「つくる」と「つかう」の考え方

あるものをつかって、足りなければつくって。まちのつかいこなし方の考え方。

商店街の空き店舗をセルフリノベした話② 「まずは剥がしてみた」

地方都市の商店街の空き店舗をコミュニティスペースにするまでの記録です。はなしの始まりはここから。

 

f:id:mi-a-chip0213:20160913105520j:plain作戦会議②から1週間後。まずは掃除しましょう。ということで、土曜の10:00に素人集団10人が集まりました。まずは中にあるモノを全部外に出そう!ってことで、商店街にあふれんばかりにモノを出していきました。

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とにかく荷物を外に出す。これ最初の方です。

運びだして、ようやく広さがよくわかりました。それにしても、このままじゃ、あんまいい感じじゃないですよね?壁には謎の装飾があるし、奥には木彫の装飾がデン!としてるし(後に「神殿」と呼ばれます)、なにより全体的に薄汚れている。

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運びだした状態

長年使い込まれた空間だけあって、床材・壁紙がかなりヘタっていて、掃除しても綺麗になるレベルじゃない。「この床と壁、もう剥がれかかってますよね」「いっちゃう?」「いく?」みたいなノリで、一気に剥がし始めました。f:id:mi-a-chip0213:20160913105944j:plain

糊も劣化してて、めちゃめちゃ簡単に剥がれました。大人が10人もいれば、床と壁紙を剥がす作業は20分ぐらいで終わり。みんな、「思ってたよりあっけないね」と言った雰囲気。床材をはがすと、それなりに白っぽい床が現れました。磨けば光るはず。実は作戦会議②が終わった後にこっそりと剥がして、下がどうなっているか確認しておきました。壁紙は上紙だけ簡単に取れて、裏紙が綺麗に残った状態。 

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この後も掃除に次ぐ掃除。空き家や空き店舗って、誰かが倉庫的につかってる場合が多く、モノがありすぎて掃除に始まり掃除に終わることが多い気がします。

作戦会議に参加してくれた方の中にお好み焼きさんがいて、お昼に大量のお好み焼きを持ってきてくださいました。作業の目処ががある程度ついたところで、みんなでお好み焼きを食べる。参加型リノベの作業をするときは、ご飯があるとなんかいい感じになります。みんなで同じモノを食べるって経験が、一体感をうむんですね。食べならがらもミニ作戦会議。「これなら、こここうしたらいいねー」とか「あの壁ってどうなるの?」とかそれぞれの想いが宿り始めます。

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机は解体した吊り棚。イスはゴミ箱。

なんにせよ、休みの日の午前中で体を動かす、良い時間を過ごしました。これが1日作業だと、めっちゃしんどいけど休みの日の2時間を使って、なんかおもろいコトやってる!って感じがいいなと思います。

作戦会議①から2週間後に10人が集まって、剥がす作業ができたのも良い具合。みんな本業は別にあって、「なんかおもろそう」ってだけで集まってるのが、絶妙な雰囲気を作ってました。

 

次回「③ 白い塗料は魔法の塗料。スーパー助っ人現る。」へ。